にんにく栽培、さび病にかかっても諦めないで!

野菜づくりのヒント

我が家では前年の9月に植え付けたにんにくが3月上旬からさび病にかかってしまいました。

それでも多くのにんにくをおいしく食べられたので、初めてにんにくがさび病にかかってしまったという方、ぜひ参考にしてください✫

さび病とは

にんにくやネギ類などがかかりやすい菌の病気です。さび病にかかると、少し盛り上がったオレンジ色の斑点が確認できます。さび病が広がると生育が阻害され、早く株が枯れてしまう原因になります。発生しやすい時期は春と秋。

さび病が広がるとこうなる

(さび病が部分発生)我が家のニンニクは3月初旬にさび病が発生してしまいました。

最初は100株以上あるにんにくの株の中の、数株だけにさび病を確認しました。

(さび病が広がる)その後、さび病が株全体に広がりました。

このときはまだ、さび病にかかっているものの、地上部は元気な状態に見えました。

3月上旬にはさび病にかかっていたのは数株だけでしたが、

4月上旬にはにんにくの株一体に広がってしまい、もともとの緑色の葉っぱはほぼなくなってしまいました。

(株が枯れ始める)5月中旬、株が全体的に元気がなくなり、枯れ始めました

葉っぱがしなっています

(完全に枯れる)更に1週間後、株が完全にしおれてしまいました。

茎もしなって倒れてしまっています。

株が枯れてしまったら、6月を待たずに抜いてOK

我が家では4月下旬にさび病にかかった株がどこまで育っているか確認のため抜いてみました。

4月下旬はにんにくとして食べる部分がまだ肥大化していなかったので、さび病ともども様子見をすることにしました。

この確認から1ヶ月後、5月下旬までそのまま放置しておくと、地上部が完全に枯れてきました。

2、3日雨の降っていない日に、全株を抜いてみました。

茎が柔らかく溶けて腐ってしまっている株が1/3くらいありましたが、

残りの多くの株には肥大化したにんにくに育っていました

そのまま干して乾燥されるにはブヨブヨの水分を含んでいる株が多かったので、

周りの泥のついた部分を剥いて洗い流すと、にんにくが立派に育っていました。

生にんにくとしてホイル焼きにして食べると、とってもおいしかったです😋

※さび病が発生してもにんにくの可食部には問題ありません

さび病にかかっても、株が枯れきってしまうまではにんにくは肥大化する

さび病にかかりにくい品種?

我が家で発生したさび病は一帯に広がってしまったと書いたのですが、

実は一部、まったくさび病がうつらなかったにんにくの株がありました。

左側の一部分の葉は元気

さび病にかからなかった株は、6月まで地上部も元気な状態のまま過ごし、無事に枯れ始め収穫時期を迎えることができました。

さび病にかからなかった品種:無臭にんにくジャンボニンニク

さび病にかかってしまった品種:国産にんにくホワイト六片

※ホームセンターのカインズで購入しました

今年1度育てた結果なので、来年以降も同じ結果となるかはわかりません。

しかし、隣り合っていても品種によってはっきり差が出たことから、さび病にかかりやすい品種、かかりにくい品種があると考えられます

さび病の予防のためにできること

家庭菜園で農薬を使わない場合は、さび病にかからないように環境を整えることが大切でしょう。

まずは2点、注意して来年の収穫に向け準備したいと思います。

① 通気性のよい環境を整える ー 畝立てをする水分の溜まりやすい畑に植えない

湿度の高い環境だとさび病が発生、広がりやすくなるので注意⚠

②窒素分の多い肥料を与えない ー 追肥の際に窒素を与えすぎると病気にかかりやすくなってしまう

③他の野菜、花でもさび病にかかったものがあれば、畑の外に持ち出して畑にさび病を持ち込まないようにする

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